専門医受験のために控えておく症例ってどれくらいあるの…?
必要な症例は以下のものがあります!
このページでは皮膚科専門医試験受験資格を得るために必要となる症例をまとめています。
間違いなど指摘がありましたら、ご教示いただけると幸いです。
経験記録(年次ごとに記録)
臨床症例経験
【臨床症例経験】
1.皮膚炎・湿疹 ① 接触皮膚炎,② アトピー性皮膚炎,③ 脂漏性皮膚炎
2.紅皮症
3.蕁麻疹
4.痒疹
5.瘙痒症
6.薬疹
7.血管・リンパ管の疾患
8.紅斑症
9.角化症
10.炎症性角化症と膿疱症
11.水疱症
12.膠原病および類症
13.代謝異常症
14.軟部組織(皮下脂肪組織・筋肉)疾患
15.肉芽腫症
16.太陽光線による皮膚障害
17.物理・化学的皮膚障害
18.皮膚潰瘍
19.褥瘡
20.色素異常症
21.母斑と母斑症
22.その他の遺伝性皮膚疾患
23.上皮性腫瘍・神経系腫瘍
24.間葉系腫瘍
25.リンパ腫と類症
26.メラノサイト系腫瘍
27.ウイルス感染症
28.細菌感染症
29.真菌感染症
30.抗酸菌感染症
31.性感染症(STI)
32.動物性皮膚症・寄生虫症
33.付属器疾患(汗器官・脂腺・毛髪・爪)
34.粘膜疾患
35.全身疾患に伴う皮膚症状(デルマドローム)
一度経験した項目は次年度以降記載しなくて良い。研修期間中に90%(32項目以上)を経験することとする。
【症例経験】入力期間:1年目〜4年目の随時
診断技能経験
【診断技能経験】
1) プリックテストまたはスクラッチテスト 3 例
2) 貼布試験 3 例
3) 最小紅斑量(MED)測定 3 例
4) ダーモスコピー 10 例
5) 皮膚生検 10 例
6) 細胞診:Tzanck テスト 3 例
7) 真菌の直接鏡検 3 例
全て経験すること
【症例経験】入力期間:1年目〜4年目の随時
治療技能経験
【治療技能経験】
1) 理学療法
i. 紫外線治療 3例
ii. 液体窒素療法 3例
2) 手術療法
i. 皮膚良性腫瘍摘出術 5例
ii. 皮膚悪性腫瘍摘出術 3例
iii. 皮膚切開術 3例
iv. 植皮術 1例
全て経験すること
【症例経験】入力期間:1年目〜4年目の随時
達成度評価
【達成度評価】
1.皮膚科学総論
2.診断技能
3.治療技能
4.医療人として必要な倫理性、社会性
5.学問的姿勢
入力期間:毎年3月1日〜5月31日
経験症例レポート
- 15例以上の症例レポートの記載と指導の確認が必要
- 入院担当症例または外来担当症例(外来で複数回診察を担当した)
- トータル15例以上かつ入院担当症例7例以上
- 初期研修中の経験症例は含めることができない
- 以下の必須症例を各1例以上含む必要がある
1 接触皮膚炎
2 アトピー性皮膚炎
3 蕁麻疹
4薬疹
5乾癬
6 膠原病・自己免疫性水疱症
7 慢性皮膚潰瘍
8 色素異常症
9 皮膚悪性腫瘍
10 皮膚ウイルス感染症
11 皮膚細菌感染症
12 皮膚真菌症
経験手術症例レポート
- 経験手術症例レポートは10例以上必要
- 経験症例レポートと重複していけない
- 初期研修中の症例は含めない
- 以下の必須症例を各1症例以上含む必要がある
1. 悪性黒色腫または有棘細胞癌または乳房外Paget病
2. 基底細胞癌
3. 粉瘤
4. 粉瘤以外の皮下腫瘍
5. 顔面の腫瘍
6. 分層または全層植皮術
3.4.5については術者として経験した症例のみ
ただし重複する条件の場合それぞれの条件を満たすとする
例)顔面の粉瘤→3.5を満たすとされる
参考文献
・日本皮膚科学会 皮膚科専門医研修マニュアル
・日本皮膚科学会 プログラム制/カリキュラム制専攻医の方に向けた各種資料 研修手帳