ビブラマイシン®ドキシサイクリン メモ

商品情報:

  • 販売名: ビブラマイシン錠50mg (Vibramycin Tablets 50mg)
  • メーカー: ファイザー (Pfizer)
  • 薬価: 12.5円/錠
  • 販売名: ビブラマイシン錠100mg (Vibramycin Tablets 100mg)
  • メーカー: ファイザー (Pfizer)
  • 薬価: 22円/錠

禁忌条件:

  • ドキシサイクリンまたはテトラサイクリン系抗生物質に過敏症の既往歴のある患者への投与は禁忌。

効能または効果:

  • 適応菌種に感受性のある多くの細菌に対して使用可能。
    (ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、炭疽菌、大腸菌、赤痢菌、肺炎桿菌、ペスト菌、コレラ菌、ブルセラ属、Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)、クラミジア属)
  • 適応症
    表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、尿道炎、淋菌感染症、感染性腸炎、コレラ、子宮内感染、子宮付属器炎、眼瞼膿瘍、涙嚢炎、麦粒腫、角膜炎(角膜潰瘍を含む)、中耳炎、副鼻腔炎、歯冠周囲炎、化膿性唾液腺炎、猩紅熱、炭疽、ブルセラ症、ペスト、Q熱、オウム病

用法及び用量:

  • 通常、成人には初日に200mgを1回または2回に分けて経口投与し2日目から100mgを1回に経口投与
  • 用法や用量は感染の種類と症状により適宜調整可能。

特定の背景を有する患者への注意:

  • 食道通過障害のある患者は食道潰瘍の危険性があるため注意が必要。
  • 肝機能障害患者への投与は悪化の危険性がある。
  • 妊婦への投与はリスクと有益性のバランスを考慮して行うべきであり、胎児に影響を及ぼす可能性がある。
  • 授乳婦には授乳しないことが望ましい。
  • 小児や高齢者への投与時には用量や投与間隔に留意する必要がある。

相互作用:

  • 他の薬剤との併用に注意が必要であり、特に金属イオンや抗凝血剤などが影響を及ぼす可能性がある。
  1. カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄剤、ビスマス塩
    • 腸管からのテトラサイクリンの吸収を阻害する可能性がある
  2. 抗凝固剤(ワルファリン等)
    • テトラサイクリンの使用中、血漿プロトロンビン活性が抑制されることがある。
    • ビタミンK産生性の腸内細菌叢を抑制し、ビタミンK欠乏を引き起こす可能性があるため。
  3. カルバマゼピン、フェニトイン、リファンピシン、バルビツール酸誘導体
    • テトラサイクリンの血中濃度半減期が短縮する可能性がある。
    • 肝臓の薬物代謝酵素の誘導作用を持っているため。
  4. スルホニル尿素系血糖降下薬(グリクロピラミド、グリベンクラミド、グリメピリド等)
    • 血糖降下薬の効果を増強する可能性がある。
  5. 経口避妊薬(デソゲストレル・エチニルエストラジオール、ノルエチステロン・エチニルエストラジオール、レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール等)
    • 経口避妊薬の効果を減弱させる可能性がある。

副作用:

  • 重大な副作用としてショック、アナフィラキシー、皮膚関連の重篤な副作用などが報告されている。
  • その他の副作用には肝臓、消化器、血液、循環器、腎臓、過敏症、皮膚、筋肉・骨格系、その他の副作用がある。

臨床成績:

  • グラム陽性菌やグラム陰性菌による感染症に対する有効性が示されており、効果的な治療薬であることが示唆されている。

薬効薬理:

  • ドキシサイクリン塩酸塩水和物は細菌の蛋白合成を阻害することにより抗菌作用を発揮する。
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参考文献

医療用医薬品 : ビブラマイシン

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