尋常性ざ瘡(にきび)治療薬の添付文章を簡単にメモ用にまとめました
- 販売名: ディフェリンゲル0.1%
- 欧文商標名: Differin Gel
- 製造会社: マルホ
- 薬価: 67.3円/g
2. 禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性
3. 効能または効果
- 尋常性ざ瘡
4. 効能または効果に関連する注意
- 本剤は顔面の尋常性ざ瘡にのみ使用すること。
- 顔面以外の部位(胸部、背部等)における有効性・安全性は確立していない。
- 結節及び嚢腫には、他の適切な処置を行うこと。
5. 用法及び用量
- 1日1回、洗顔後、患部に適量を塗布する。
- 就寝前に使用すること。
- 治療開始3ヵ月以内に症状の改善が認められない場合には使用を中止すること。
5. 重要な基本的注意
- 本剤の使用中に皮膚乾燥、皮膚不快感、皮膚剥脱、紅斑、そう痒症があらわれることがある。
- 治療開始2週間以内に発生することが多く、通常は軽度で一過性のものである。
- 症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は、塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないこと。
6. 特定の背景を有する患者に関する注意
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しない
- 授乳婦については、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
- 12歳未満の小児を対象とした臨床試験はない
7. 副作用
- 皮膚に関連する副作用(頻度が高いもの)
- 皮膚乾燥 (56.1%)
- 皮膚不快感 (47.6%)
- 皮膚剥脱 (33.5%)
- 紅斑 (21.9%)
- そう痒症 (13.2%)
- その他の副作用:
- 単純ヘルペス感染
- 肝臓の酵素値上昇(血中ビリルビン、AST、ALT、γ-GTP)
- 血中コレステロール増加
8. 治験(国内第3相試験)
- 効果: 本剤を使った患者の尋常性ざ瘡の皮疹が有意に減少し、プラセボ(基剤)群よりも優れていた(63.2% vs. 36.9%)。
- 副作用: 本剤使用者の約半数(56%)が副作用を経験。主な副作用には皮膚乾燥、皮膚剥脱、皮膚不快感、紅斑、そう痒症が含まれる。
目次
まとめ
ディフェリンはベピオと異なり、妊婦に使用は禁忌となっており、注意が必要です